優れた経済学者は無謬の預言者か~備忘として #高橋洋一


 髙橋洋一氏のツイート。2018年3月18日。

https://twitter.com/YoichiTakahashi/status/974549103802695681

高橋洋一財務省

 「そこまで言って委員会」も確認しましたが、財務省の意向通りの人事である旨の発言を高橋氏は行っていました。

 2015年7月9日の高橋氏の記事。

高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ 安倍首相が「力」を見せつけた 財務省次官「異例人事」の深層 2015/7/ 9

 全文抜粋赤字は著者。

今朝(2015年7月9日)、ニッポン放送のラジオ番組にでた。話題は、3代続けて同期から事務次官を出した財務省人事だ。パーソナリティの高嶋秀武(ひでたけ)さんは、官僚がエラかった時代の思い出が強いようだった。

財務事務次官は財務省のトップではない。財務省幹部名簿を見ると、一番上が大臣、次が副大臣、その次が大臣政務官、その次が事務次官となっていて、トップではなく、ナンバー4である。マスコミは、昔のイメージで事務次官がエラいと思っているので、人事を(比較的大きく)報道するのだろう。

財務省で異例の人事

官僚が一番嫌うのが、人事介入
たしかに、3代続けて同期から次官というのは、元財務官僚の私にも記憶がない。この同期というのは、「54年組」で昭和54年(1979年)入省同期のこと。財務省に限らず、霞が関の官僚にとって入省年次は切っても切れない属性となる。霞が関を取材する記者が相手の入省年次を知らなかったら話にならないほど。財務省で、2代続けてというのは「28年組」(1953年)、「49年組」(1974年)の例がある。麻生財務大臣は、3代続けて事務次官の例として、大正6年(1917年)入省まで遡るといっていたので、筆者も知らないはずだ。

今回の人事は、安倍首相の人事だ。安倍首相は以前から、(新次官となった)田中一穂氏を次官にするとしばしば漏らしていたが、これは、田中氏の力量を買っての意見ではなく、安倍首相自らの政治力を示したい意図が透けて見えている。

「これが安倍首相の人事力なのだ」と見せつけられ、財務省は、最も嫌う増税を延期させた安倍政権の力を認めざるをえず、異例中の異例の人事を受け入れている形である。

官僚が一番嫌うのが、人事介入である。これまで、実際の権限者である大臣をさしおいて、官僚だけで人事を取り仕切ってきた財務省までもが、とうとう政治家の人事介入を許してしまったというのが、今回の同期3代という異例の人事なのだ。そもそも、マスコミが使う人事介入という言葉が矛盾している。本来の人事権者である政治家が人事をいうと「介入」と言われることが不思議だ。

安倍首相の老獪な対応
財務省以外の他の省庁では、これまでも異例の人事はないわけでなかった。筆者は、官僚時代に総務大臣補佐官をしていた時、総務事務次官人事を目の前で見ていた。事務方のもってくる人事案について、当時の竹中総務大臣は首を縦に振らなかった。

ただし、通常の場合、官僚が人事介入されると、政治家に対し、リーク、悪口、サボタージュという「武器」で政治家を攻めるので、政治家は人事に口出ししようとしない。

各省の事務次官をその省出身者に限定しているのは、先進国の中で日本ぐらいしかない。事務次官の一定割合を外部登用するのが普通である。そうした国際常識からみれば、安倍首相は田中氏でなく他の人を財務事務次官に指名してもよかった。しかし、もしそうしたら、それこそ安倍首相へ猛烈な攻撃があっただろう。第1次安倍政権では、公務員改革をしたら、一部官僚から「倒閣運動」になると脅され、実際に第1次安倍政権はすぐ潰れた。

今回、安倍首相の老獪なのは、外部登用ではなく、財務省出身者を使って、自らの人事力を見せつけたところだ。これが、同期3代連続の事務次官ということになっている。


 2016年2月27日に書いた私のブログ。

増税と政局~「倉山満の3分間スピーチ 増税は間に合わない論のウソ」を検証する ㊦

 高橋氏の前述の記事に触れて書いた内容。

・異例の人事になったことは前年に田中一穂氏が主計局長になったときに決まっていた。なぜその時には触れずに田中氏が次官になってからこのようなことを言いだしたのか。

・本当に安倍首相の力が強ければ、前の年に香川俊介氏ではなく田中氏が事務次官になっていたのではないか。それを財務省の意向で木下康司、香川、田中と財務省で同期だった「花の54年組」、当時の初代内閣人事局局長の加藤勝信氏が動き、最終的に麻生財務大臣も使ってこのような異例な人事を行ったのではないか。


 さて、財務省人事は官邸の意向と財務省の意思。どちらで行われているのでしょうか。そして、今回の高橋洋一氏のツイート。彼の発言は誰のため、何のためにしているのでしょうね。




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消費税関連ブログまとめ #消費増税 #安倍内閣


 結構うんざりしていた衆議院選挙が終わりました。

 野党第一党が立憲民主党になってしまったため、また国会での議論が空転してしまうのではないかとこれにもうんざりですが、それでも前に進まなければなりません。

 安倍総理は消費増税を半ば公約というか当然のこととして、解散総選挙して勝ちました。安倍総理を支持する人たちは「北朝鮮有事が始まれば増税なんかできるわけがない!」と言いますが、我が国の政府はあの未曽有の大災害である東日本大震災の時に増税を決断しました。そして、それを止めれば国家経営も危うくなるのに特例公債法を政争の具にまでして、政権争いをし、そんなことを話し合うより増税を決めろと言い出した政治家もいました。お忘れかもしれませんが、消費増税を決めた政権は民主党でしたが、特例公債法を政争の具にしたのは自民党ですからね。

 新しい記事はありませんが、消費増税に関する記事をまとめました。新しく書いていないので参考になるものは少ないかもしれませんが、歴史を忘れないことは大事です。その時何が起こっていたのかを振り返る意味でまとめました。経済は詳しくないため、的外れなものも多いかもしれません。しかしながら、私のブログはアーカイブの意味も強いために、その時を振り返るために読んで頂ければ何か気づきになることもあるかもしれません。

倉山満 「増税と政局・暗闘50年史」感想 2014-04-14

 この感想を上げた次の日、三橋貴明氏が自身のブログで倉山先生への内容証明を掲載し、それから名誉毀損裁判が始まってしまったため、保守業界の内ゲバ本的なことが言われがちですが、本来はタイトル通り、『財務省の近現代史』の続編ともいえる本。こちらも私の書評というより本を読んで頂きたい。諸事情により絶版になっていますが、中古で手に入ります。amazon☆一つの人はどれもこれも読まずに書いたことがまるわかりですねw

景気回復のために増税延期を 2014-09-12

 消費増税から5カ月。経済学者たちは3か月程で回復すると言っていたのに待ったくそんな気配が見えなかった時に書いた記事。

#反動減はリーマンショック級 10%の消費増税は無理 2014-09-29

 タイトルに同じ。消費増税がリーマンショックより、大震災よりも経済に大きなダメージを与えるのに消費増税するのかとの警鐘のために書いた。

倉山満「検証 財務省の近現代史」感想 2014-10-23

 倉山満先生の本の感想ですが、なぜ財務省は増税に邁進するのかという視点で書きました。当然この書評より著書の方を読んで頂きたいです。

増税と政局~優れた経済学者は無謬の預言者か(前編)2016-02-07

 二度めの増税延期なるか、それともやはり10%の増税か。それが争点になる前にということで平成26年2月から書き始めた一連のブログの第一弾。高橋洋一批判とも読めますが、彼の言説の全てを否定しているわけではなく、聞くべきところと注意して聞かなくてはならないところを指摘したつもりです。それと言論人として信用できるかどうかは時系列で並べてその人の言い分が変化しているか、変化したのならそれについて説明があるかどうかにもよると思います。

増税と政局~優れた経済学者は無謬の預言者か(後編)2016-02-07

 第二弾。高橋洋一続編。この頃は軽減税率の話が行われていてかなり具体的なところまで言っていたのですよね。このようなことがあっても結局増税は延期されたのだから、まだ10%は決まっていないという方もいるかもしれません。しかしながら、景気回復のためには増税しない方が良いとわかっているにもかかわらず、増税してもそのダメージを最小限にするにはどうすればよいかという無駄な議論を国会で延々して、それをちゃぶ台返しすることの繰り返しが如何に政治不信を呼ぶか、安倍総理を攻撃する人に材料を与えるか、こんな議論をする時間があったら、消費減税を決めた方がスムーズに景気回復するのではないか、その辺を安倍総理を無批判に応援する方たちはどう思っているのでしょうね。

増税と政局~増税延期に解散総選挙は必要か~ 2016-02-08 

 第三弾。当時、「10%の増税は前回の衆議院解散総選挙の時の公約だった。だから延期するためには当然解散総選挙が必要」という声が上がっていました。そもそも、前回の延期の時すら解散は必要なかった理由、増税延期のために解散ということが習律になってしまうことの危険性、そもそも社会保障の安定が目的での増税なのに、増税が目的になっている愚かな議論。そういったことへの警鐘のために書きました。

増税と政局~保守界隈のバカ騒ぎ~チャンネル桜 水島社長編 #チャンネル錯乱2016-02-09

 第4弾。平成25年9月の保守界隈の動きチャンネル桜、水島社長編。9月24日、それまで増税反対運動を懸命にしていた水島社長が突然それをあきらめ、倉山先生を後ろから撃ってきたのはなぜか。その後の水島社長の変節ぶりも書きました。

増税と政局~保守界隈のバカ騒ぎ ~愛国者それとも愉快犯?青山繁晴編~ 2016-02-13

 「安倍首相に電話します」と口癖のように言っていた青山さん。彼の言う安倍さんに近い人やインテリジェンスっていったい何?最近では消費増税はだめだと全国で話しているらしいですが、今度こそぶれずにその姿勢を貫いていただきたいものですね。

増税と政局~保守界隈のバカ騒ぎ 三橋貴明こと中村貴司編~2016-02-14 2016-02-14

 今ではすっかりアンチ安倍になっている三橋さん。私が彼の本を最初に読んだ時は安倍総理の写真を帯に使って「私の考えと同じ!」って中に書いてあったのですが...未だに「実質賃金ガー!」と言っているようですが、彼の言っていることって赤旗と何が違うんでしょうね┐(´д`)┌ヤレヤレ

増税と政局~マスコミは消費税をどう報じたのか~ 2016-02-22

 安倍総理や菅官房長官が何度否定しても「増税決断!!」との新聞の見出しに出ていた日々。あの時、どれほど凄いご説明を財務省がしていたかは今では明らかになっています。


増税と政局~「倉山満の3分間スピーチ 増税は間に合わない論のウソ」を検証する ㊤ 2016-02-26

 増税を反対していた言論人たちや政治家が次々と手のひら返しをした理由。「増税延期は間に合わない」。「増税延期したら重要法案が廃案になる」。それがどれほどインチキだったかを倉山先生が解説した、チャンネルくららが始まってすぐのシリーズ。


増税と政局~「倉山満の3分間スピーチ 増税は間に合わない論のウソ」を検証する ㊦ 2016-02-27

 消費税が8%から10%になるという決断が政治課題になる前にと必死に書きつづったシリーズの最後。この時に通った重要法案は勿論制定されて良かったのですが、いろんな意味で大事なところは何も変わってないと思える現在。現在、自民党圧勝で衆議院選が終わった(平成29年10月29日)と言われていますが、消費増税を公約にして選挙に勝った安倍総理は本当に強い総理大臣なのでしょうか?

またしても過ちを繰り返すのか~財務省の高笑いが聴こえる 2016-05-22

 一度転んだ人間は二度転ぶ?第一次増税戦役で裏切り、第二次増税戦役では増税延期のために動いていたはずの山本幸三氏。この発言を「消費増税は言ってるけど、財政出動を言っているから財務省にとっては痛いんだー!」と擁護していた人たちがいましたけど、それを言った同じ口で三バカを批判してませんでしたか?信者言論にほとほとうんざりしていた時期でした。





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10月1日 この敗戦の日に思う


 今年も10月1日がやってきた。4年前に恐ろしく絶望的なことがあった。

 今日は敗戦記念日です

 あの日から何が変わったのか。未だにデフレ脱却は果たしていない。安倍総理が「必ず増税する」というたびに景気回復が遅れることを安倍さん自身は理解していないのか。「消費増税で自殺する奴は唯物論者」と言った人でなしがいるが、お金の問題で自ら命を絶つ人は少なからずいるのだ。

 あの時、裏切ったやつのことは絶対に忘れない。この間時系列でまとめてやった。

水島社長への攻撃を先に始めたのは倉山満と田母神俊雄? デマを簡単に見破るには #チャンネル桜
 
 よほど困ったのか。最近番組で何度も言い訳している。そんな言い訳誰が信じる。「仲間だから教えた」と言っているが、仲間なら後ろから撃つ必要はないはずだ。あんたが名前を挙げた人が真っ先に撃ってきたじゃないか。

 あの時流した涙を忘れない。4年の間に積み上げてきたものがある。絶対に次は勝つ。そのために学び続けてきたし、これからも学び続ける。「バカのススメ」をするやつも許さない。

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敗戦の日に思う


 今日は8月15日、大東亜戦争敗戦の日です。

 毎年、大抵この日はお墓参りの後、家族と過ごします。今年もそうでした。テレビはあまり見たくないです。陛下のお言葉は拝聴しました。

 戦争に負けたことの反省はしなければなりません。なぜあのような悲惨な戦争をすることになったのか、どうすれば回避できたのか、そしてどうしても戦うことになったら如何にして勝つのか。

 この時期になると平和活動家のニュースが目立ちます。本気で平和を祈り活動している人達も多くいるのでしょうが、静かにこの日を過ごしたい人達の気持ちを踏みにじるような活動をしている団体には本当に腹が立ちます。

 そんな中、和田正宗先生のこのような投稿がありました。

 https://twitter.com/wadamasamune/status/895627088513777665

和田正宗

 大いに賛同するところです。こちらのtwitterにもFBの投稿にも多くの賛同の声が書き込まれていました。投稿が平和活動家に対するものでしたので、当然ながら左翼活動家に対する怒りの声が上がっていました。しかしながら活動家のための活動になっていないか?これは保守側も考えなければならないことです。

 私は街宣活動というものにあまり価値を見出していません。勿論それを否定するわけではありませんし、「街宣活動をすればこういう良いことがあります」という方には是非そのことを教えて頂きたいと思っています。街宣活動をしてそれを放送し、自分たちの主張を広く知らしめる。これは確かに一つの方法だと思います。目的にかなっていれば。

 何が言論弾圧?主張したければまずは法令遵守 #チャンネル桜 #チャンネル錯乱

 以前書いたこちらのブログです。こちらで扱った動画がこちら。

【水島総】ヘイトスピーチ解消法と言論の自由[桜H28/6/12]


 ヘイトスピーチ解消法に対する抗議活動ですが、最初の映像でもう道路交通法で取り締まられているのに延々理屈をこねて警官を恫喝する親父にしか見えません。普通の人ならこの時点で、動画を閉じると思います。
 そしてそれでも見続けた人は最後には渋谷警察署に乗り込んで警官を恫喝する水島社長を見ることが出来ます。

 この、警官を恫喝する場面ですが、かなり頻繁に頑張れ日本の街宣活動で見られるものです。それどころか警察署に抗議活動している動画も大量にあります。もともとロシア大使館や中国領事館に対して抗議活動をしていたはずが、そちらより熱心に警察等に対するデモ、公開質問状の提出、それにとどまらず電凸の呼びかけなどになるのです。

 これを見て普通の人ってどう思うのでしょうか。

 この人達って反社会的団体ですか?

 水島社長は「言論弾圧だー!!」と言って騒いでますが、そもそも警察の主張は横断歩道から5m以上はなれないと道路交通法違反だとか、拡声器を使っての街宣はやめてくれとかそういうものなのですよね。他にもロシア大使館や中国領事館での行動の時はいろいろな配慮があるのかとは思いますが、それでも警察の指示に従って街宣を行って何の不都合があるのでしょうか?最終的には受け入れてそうしていますし。

 問題は、これを良しとして映像として残して放送していることなんですよ。国家権力や警察権力に対して戦う俺カッコイイ!!これって左翼が自分たちの支持者に対してやるアピールじゃないんですか?本当に言論弾圧されているのなら徹底的に争うべきだと思いますが、頑張れ日本のやっていることはちょっと違うのですよ。最初は、中国、ロシア、ヘイトスピーチ解消法などに対しての抗議活動だったはずが、なぜか水産庁や外務省、海上保安庁、麻布警察署への抗議行動に変わっていき、内容証明だの公開質問状だのそういったことが続くのです。一体本当の敵は誰なのでしょうか?そしてこれを見て所謂ごく普通の政治観を持つ人はどのように思うのでしょうか。

 ここまで来て「同じ保守を叩くお前はなんなんだ!」と言われるかもしれません。私はチャンネル桜、頑張れ日本を同じ保守だと思っていません。水島社長の言葉を借りればそれこそ外国勢力からの支援で日本の保守活動を潰すための活動をしていることを疑うレベルのことをしていると思っています。

 私が彼らに言いたいことはこれです。
 
 敵を利することをするな!限られた保守のリソースを削ぐな!

 私のことをyumikwは倉山信者で水島憎しでやっていると攻撃する人がいます。そういう人に言います。

 だから何?

 私は倉山先生の言論を日本に必要なものと思っているので、書評を書いて広めることもします。いいものを薦めるのは極当たり前のことです。そして、その必要だと思った言論を潰そうとする人間がいたらそれを止めるのは当たり前なのではないですか?

 それが聞くべきものなら聞きますよ?しかしながら、水島社長は自分の言論活動にさんざん倉山先生を利用したのに、都合が悪くなると倉山先生をデマ呼ばわりして言論人生命を絶とうとしたのです。

 私に対してもそうでしょう?私の言っていることがおかしいならそれを指摘すればいい。しかし水島社長のやったことは、私のチャンネル登録をあげつらって「こいつは朝鮮人かそのシンパ。カルト宗教信者!」という全く根拠も証拠もないレッテル貼りです。

 これ、田母神さんにやってることと同じですよね?水島社長は自分に都合が悪いと思えば、例え以前にどれほど持ち上げていようと、その人の社会活動、言論人声明までも全力で潰そうとする人なんですよ。

 私はしがない素人ブロガーです。しかしながら自分の信じる言論を守るための活動をする。何がいけないのですか?それを証拠もなく朝鮮人のカルト宗教信者だ偽計業務妨害として叩くことが保守業界のスター、リーダー、重鎮様のすることですか?

 保守なら仲間割れするのではなく左翼と戦えという人がいます。それはたくさんやっている人がいるのでお任せします。
 私は私のやり方で戦います。何しろ降りかかった火の粉です。
 ここ数日のことでもわかりました。閉ざされた言論空間では絶対言論は腐る!!
 腐った言論空間を作り出そうとしている右翼全体主義者とは徹底的に戦います!!

 
 

テーマ : 保守主義
ジャンル : 政治・経済

お薦め動画 江崎道朗のネットブリーフィング「天皇陛下のご譲位は国政にあたるから憲法違反なのか」

 
 こちら、実は記事は準備していたのですが、私がたらたら書くよりも、動画を一回見てもらえば済むことだよなあと思って、UPしておりませんでした。1月の放送を今更取り上げるのかという気がしますが、先日のブログを書いているときに再聴したら、こんなに良い内容なのに再生回数が少ない!現在、もう陛下の譲位に関する特例法も成立、公布し、「天皇ロボット説」も覆されたわけですが、依然として内閣法制局について知ることは大切ですし、彼らが憲法解釈を一手に握っていることは確かです。それでこちらの番組の内容を振り返りたいと思います。話題として旬ではないことは承知の上です(汗

【1月8日配信】江崎道朗のネットブリーフィング「天皇陛下のご譲位は国政にあたるから憲法違反なのか」小野義典【チャンネルくらら】

 動画の内容をまとめると

・日本国憲法学の泰斗、宮沢俊義。彼は天皇はめくら判を押すロボット、国事行為だけやってればいいと言っていたが、天皇をロボット扱いしていいのか。

・「文藝春秋SPECIAL 皇室と日本人の運命」のTBSの山口敬之氏のレポート。陛下の譲位の御意向を踏まえて、政府の中でどうしたら良いのか検討したが、その時に皇位を譲るというのは政治的行為なので、憲法が禁じる国政に当たる。天皇陛下が譲位をするのはだめだという話になり、仕方なく生前退位と言う言葉を作らざるを得なかった。

・天皇の行為は三種類ある「国事行為」(憲法に列挙されている)、「私的行為」(プライベート)、「公的行為」(憲法1条の象徴という地位に伴う、行幸や被災地へのお見舞いなど)。天皇は国政行為はやらない。安倍政権は陛下が譲位されることは憲法第4条が規定している天皇の国政に関する権能を有しないという憲法に違反する可能性が高いと判断した。

・このことでおととしの段階で、官邸に陛下の退位の意向を示されたが潰されていった。それで去年の8月8日のビデオメッセージという流れになった。

・今回の件で3つの問題点。

① 現行憲法には退位や譲位を禁じる規定はない。譲位が憲法の禁じる国政に当たるというのは内閣法制局の解釈に過ぎない。内閣法制局の見解はかなりいい加減。例えば外国に訪問という極めて政治的な活動は国政として見なさない。一方で譲位は国政と見なす。天安門事件の後の中国訪問など世界中で注目された極めて政治的色彩の高いものは国政に当たらず、譲位という陛下が御位を譲られるということは国政に当たる。なぜ政権は陛下が譲位されることは国政にあたらないとしなかったのか。

② 天皇陛下の御意思に従って政治が動くことが違憲だとする意見もあるが、陛下の外国ご訪問について内閣法制局はこれまで「陛下の思し召しを伺って外国訪問の予定を立てなければならない」としている。政府の意思ではなくて、最終的には陛下の御意思によって外国訪問の日程は決めますというのが日本国憲法のあり方だと言っている(高辻正巳内閣法制局次長、昭和39年衆議院内閣委員会答弁)。陛下のやることは陛下の御意思に基づいていいのか、良くないのか。

③ 現行憲法制定の時にGHQの英文を訳した第一案3月2日案で、日本国政府は日本語の訳を「天皇はこの憲法の制定する国務に限りこれを行う。政治に関する権能を有することなし」とした。これは何かというと、国家の命運とかそういったものについては陛下はこれに関わる。しかし権力闘争、政党の政治などには関わらないという本来のやり方で行く。ポツダム宣言の受託など、国家の命運にかかわることは陛下の御聖断を仰ぐということは絶対に必要。勿論それは政府の責任においてなされるものだが憲法に定める国務に関しては陛下にお関わりいただく。そういった意味で政府は日本語訳を出したがGHQに否定された。

・そもそも我々は何のために憲法を改正したいのか。陛下をロボット扱いして、終戦のご聖断のようなときに陛下の御意思を仰ぐようなことを禁じるような憲法や運用を我々はしたいのか。しかし日本国憲法が出来た時の立法者の意思はあくまでも陛下に国家の命運にかかわっていただきたいというものだった。現在の日本政府はその意思を受け継ぐつもりはないのか。内閣法制局は出鱈目、なぜその出鱈目に安倍政権は騙されるのか。集団的自衛権の時は出来たことがなぜ安倍政権は出来ないのか。日本の保守派は内閣法制局と懸命に戦ってきた。それが現在の自民党には全く伝わっていない。

・公的行為ということので昨年の12月23日の朝日新聞に横田耕一氏の記事があるが、天皇は国事行為のみすればいい、公的公務などする必要がないと言っている。このような記事を載せるのなら、朝日新聞主催の美術展とか展覧会に陛下のお出ましを仰いているが、朝日新聞はそういうことを今後一切やめるのか。



 陛下のお言葉に関しては有識者会議でも話し合われ、テレビでも様々な特集がなされていますが、内閣法制局の名前を聞くことはほとんどありません。天皇に関する現在に至る国会での議論は簡単にまとめてあるものを見つけましたので、よろしければご参考にしてください。

憲法における天皇に関する主な国会答弁等

 退位(中でそう書いてあるのであえてこの表現で)に関してももちろん、その時々で一貫してはいませんが、その規定を設けるならば、皇室典範の改正により可能という見解が主なようです。

 しかし今回の陛下の8月8日の玉音放送の後も、内閣法制局の見解は変化しています。

“生前退位”内閣法制局「憲法改正が必要」 2016年8月22日 19:44

法制局長官、生前退位“憲法改正必要ない”2016年9月30日 15:45

 8月22日のニュースの出所が明らかでないのですが、このような意見を一度出しておいて、転換した意図はなんなのでしょうか。

 江崎先生もおっしゃっていますが、内閣法制局の憲法解釈が如何に一貫していないかは以前にも当ブログにも書きました。

ニコニコ生放送 【安保法制】次世代の党 和田政宗 vs 憲政史家 倉山満 対談生中継 を見て ~安保法制に関する誤解とは

 平和安全法制でマスコミやサヨクが「安倍政権は今まで行使できなかった集団的自衛権を一内閣の判断で変えようとしている!」というプロパガンダをさんざんやりましたが、それが如何に出鱈目か。もともと行使出来るとしていたもの、そして今でもずっと行使しているものを、行使出来ないと言っていただけなのに、結局最後までそのことをはっきりとさせないまま、強行採決のレッテルまで貼られてしまいました。

 今回のこの件でますますこの安保法制の時に、内閣法制局が如何にいい加減な憲法解釈をやってきたのかをきちんと政府が説明していれば良かったのにと思いました。せっかくあの時、内閣法制局の人事に手を入れて小松一郎氏を内閣法制局長官にしたのに、ご病気で退陣せざるを得なかった。そして次の長官人事には介入できず横畠裕介氏が長官になった。彼がどのような人かというと第一次安倍政権の時に集団的自衛権を行使できるようにするのを潰した人です。記事が消えているので、元記事のタイトルとそちらからの引用を載せておきます。

≪罪深きはこの官僚≫横畠祐介(内閣法制局内閣法制次長)「憲法の番人」復活を画策する次期長官

(記事より引用)

 横畠は検事出身で一九九九年八月に法制局に出向、総務主幹、第二部長を歴任し、「次の法制局長官が確実視されたエース」(法制局関係者)だ。過去にも、安倍晋三内閣が集団的自衛権の行使容認を目指して懇談会を設置した際、第二部長だった横畠は、当時の法制局長官の宮崎礼壹とともに「強引に推し進めれば辞表を出す」と迫った過去がある。

(引用終わり)


 この番組の中で江崎先生もおっしゃっていますが、戦後の保守派はずっと憲法解釈において内閣法制局と戦ってきました。正確に言うと、第一代内閣法制局長官 佐藤達夫、第二代長官 林修三まではGHQによって押し付けられたこの憲法を解釈と運用によって骨抜きにすることをやっていました。しかし、第三代長官 高辻正巳でこの集団的自衛権の解釈も一気に真逆のものになってしまい、今や内閣法制局は共産党すら右に見えると言われるような組織になってしまいました。

 本来の内閣法制局の仕事はこのようになっています。

・法律問題に関し内閣並びに内閣総理大臣及び各省大臣に対し意見を述べるという事務(いわゆる意見事務)
・閣議に付される法律案、政令案及び条約案を審査するという事務(いわゆる審査事務)

 
内閣法制局

 内閣法制局は法律などに関して審査したり、意見を述べたりする機関であって、本来、憲法判断をするのは最高裁のはずです。その最高裁が憲法判断に消極的であるというのはさておき、内閣法制局が憲法解釈をしても、それを採用するかどうかは政府の責任であるはずです。なぜここまで政権は内閣法制局の言いなりにならなければいけないのでしょうか。

 今年になって安倍政権は改憲の議論を深めると発言しています。

安倍首相「改憲議論深める年に」…自民・仕事始め 毎日新聞2017年1月5日

 5月3日の憲法記念日にはより具体的な安倍総理の発言がありました。

首相「2020年に新憲法」 9条に自衛隊明記 2017/5/3 14:06

 しかし、現在の憲法論議ではどこの条文を変えるとか、どのように変えるとか条文論議にしかなっていない感があります。本当に大事なことは条文をどうするかではなく、どのように運用するかではないのでしょうか。条文をどのように変えようともその解釈を現在の内閣法制局が独占している状態で一体何が変わるというのでしょうか。

 今回の特例法では、さすがの内閣法制局も天皇陛下と多くの国民世論に逆らうことは出来ないと判断したのでしょう。「天皇ロボット説」が覆されたのは僥倖ですが、「上皇后」といういかなる先例に基づいたのかわからない名称が使用されることになったのが悔やまれます。これは政府の責任ですが...

 内閣法制局について、政治家どころかそれを取り上げる言論人すらあまりいないこの状況をまず変えなければ現状を変えることは難しいでしょう。それを知っていただくためにも多くの人にこの動画を見て頂きたいと思います。

 しかしながら、一時期盛り上がっていた憲法改正ですが、安倍政権の支持率急落でそれどころではない感じですね。今、経済より憲法改正などと言う人は正直バカだと思います。そんな大それたことは消費税減税か凍結してからやってほしいです。

 最後に、こちらで取り上げられていた、朝日新聞の横田氏の記事ですが、妙に既視感があるというか、最近似たようなことを保守(呆守)論壇の自称リーダーが言っていました。天皇は公務は一切しなくていいと。本当に陛下のあのお言葉を100回でも1000回でも聞き直せばいいと思います。陛下がどのような思いでご公務をなさっているのかを考えたら絶対にそんなことは言えないはずです。

 なお、今回の番組の内容については、正論2月号でも江崎先生が取り上げていますので、よろしければこちらも是非お読みください。






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富山市在住。夫と息子、猫2匹と暮らす会社員。

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