【施行70年 憲法フォーラム】 5月3日 倉山満先生 金沢にて講演会開催

 
5月3日(水・祝)に石川県金沢市文化ホールにて倉山満先生の講演会が行われます

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【施行70年 憲法フォーラム】
基調講演:倉山満(憲政史家)
「日本国憲法の歴史と問題点」
日時:平成29年5月3日13時30分~15時30分
会場:金沢市文化ホール 2階大集会室
主催:石川県憲法フォーラム実行委員会
入場料:1000円


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施行70年憲法フォーラムin石川


 北陸に住む方にとっては倉山先生の生の声を聞けるまたとないチャンス!金沢は全国主要都市からのアクセスも良くたくさんの方に来ていただけたらと思います。

 5月3日は日本国憲法が施行されてしまった日です。あれから70年。なぜこの憲法典が我が国の憲法になったのか。この憲法典の何が問題なのか。なぜ条文を一字一句も変えることが出来ず今に至るのか。70年という節目のこの日に倉山先生と一緒に考えましょう!

 

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倉山満 『国際法で読み解く世界史の真実』感想

 倉山先生による国際法の本。タイトルに「国際法」がつくのは「歴史戦は『戦時国際法』で闘え」に続いて2冊目ですね。

 今回のこちらの本を読むことで、今までの倉山先生の著書に対する理解がより深まることは間違いありません。

 前回、感想を書いた『世界一わかりやすい地政学の本』で語られる地政学に関してもそうですが、倉山先生の言論あるいは著書が、他の歴史学者あるいは憲法学者と違っていることの大きな理由の一つが国際法に対する理解だと思います。以前『帝国憲法物語』の感想「国際法とは慣習法であり、条文化されている、いないに関わらず、それを守らなければ文明国とはみなされないのです。当然、憲法を作る際には国際法に合致するように作られます。それを無視するということは、何度も言いますが、自分たちは文明国ではないと言っているのに等しいのです。本当にこんな憲法が「世界に誇る平和憲法」なのでしょうか。」と書いたことがありましたが、本来憲法を語る上で当たり前の国際法に関してあまりに言及することが少ない。そして現在、憲法の番人のようにふるまっている内閣法制局すら国際法を軽んじているとしか思えない状況(詳しくはこちらのブログ)です。これでどうやって国際社会で戦っていけるのでしょうか。

 こちらの本で倉山先生は「国際法はすべての謎を解く最強の武器なのである」と言います。国際法とはどういう物であるかの解説と共に『国際法で読む国別「傾向と対策」』『武器使用マニュアルとしての「用語集」』など、単に知識として学ぶのではなく、この国際法をいかに使いこなし、生き抜いていくのかということが語られます。

 そもそもの問題が、我々が国際法に関して全くまともに学ぶ機会がないことだと思います。国際法と聞いて我々が思い浮かぶものはなんでしょうか。「国連憲章」や「ジュネーブ条約」でしょうか。確かにそれが国際法の一部であることは間違いありません。しかし、私は独学で法律について学んでいた時に、「国際法において、条文に書かれていない慣習法が条文に書かれているものより優先されることがある」ということをテキストを読んでも理解できませんでした。しかし倉山先生が説明されるように「国際法は仁義、つまり約束でできあがっている」という説明を聞くとすっと入ってくるものがあります。つまり我々は法律というと条文で書かれたものと思いがちですが、長年積み上げられてきた慣習から見出されたもの、そこで出来た約束事、見出された法則が慣習法で、それを「国として破る国がいたらその国は文明国として扱われない」それが国際法なのです。そんな大事なものを、就学過程でまともに学ばない。ちょっとぞっとするような状況です。他の国の現状は知りませんが、戦争をひたすら悪だと教え込み、日本国憲法は「戦争放棄」を謳っているから平和憲法だと教えられる。では憲法で戦争放棄と書き込めば本当に戦争は起こらないのでしょうか。

 そもそも国連憲章で戦争は禁止されています。では世界に戦争は無くなったのか?宣戦布告で始まり、講和条約で終結するという戦争は無くなっても、終わりも始まりもわからない悲惨な紛争やテロは無くならないのです。戦争は無くならない、ではその戦争をどうしたら無法で残忍な殺し合いでなく、ルールに基づいた決闘にする。そもそもそれが国際法の一番大切なことではなかったのか。しかし、その国際法が現在大きく歪められています。第二次世界大戦後の東京裁判やニュルンベルク裁判など本来国際法の観点からはあり得ないことが起きてしまいました。一度やってしまったことは慣例の一つになってしまいます。これがどれほど恐ろしいことか、なぜこのようなことになってしまったのでしょうか。

 倉山先生は言います。「われわれ日本人は、人類全体に対する罪を自覚すべきだろう」と。これはどのような意味なのか。勿論、現在日本に蔓延している自虐史観とは全く違う話です。これについて、深く考え、本当に我々日本人がそのことを自覚するために、是非ご一読いただきたいと思います。




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倉山満 世界一わかりやすい地政学の本 感想

 
 待ってました!の倉山先生による、地政学の本です。

 世界一わかりやすいとのタイトルの通り、こちらの本にはほとんど専門用語は出てきません。出てくる用語を簡単に説明すると、

・アクター・・・関係国。最低限の主体性がある国(国家としての意思や能力のない国は数に数えない)
・パワー(大国)・・・発言力のある国。その国のいうことを聞かねば話のまとまらない国。
・パワーズ(列強)
・ヘゲモン(覇権国)・・・パワーズの中で最強。世界を仕切っている国。
・チャレンジャー(挑戦国)・・・パワーズの中でヘゲモニー(覇権)を奪おうと挑戦している国。
・イシュー(争点)
・シアター(場)


 さて、こうやって見ていくと現在の世界はどうなっているのでしょうか?

 現在のヘゲモン(覇権国)はアメリカ、そしてチャレンジャー(挑戦国)が中国ですね。では我が日本は?残念ながらヘゲモンのアメリカは日本を自分の物だと思っていて、それにチャレンジャーの中国が分け前を寄越せと言っている。現在の日本は主体性のあるアクターではなくシアターでしかないという状況です。なぜこのようなことになってしまったのでしょうか。勿論、先の大戦に敗れたことは大きいですが、本当にそれだけなのでしょうか?

 さかのぼること江戸時代末期。所謂鎖国状態にあった日本。勿論そのころはアクターではありませんでした。しかし、当時の日本人達は地政学をわかっていた。その頃のヘゲモンであったイギリスやチャレンジャーのロシアと最初に交渉すれば飲み込まれてしまう事は自明の理。そんな時にファンタジスタ・ペリーがやってきます。当時のアメリカは日本を飲み込むほど大きくはなかった。しかし、日本とアメリカをあわせれば大国にものを言える程度の国(本当はそこまでではなかったかも)。日本はアメリカと不平等条約を結びます。なぜ日本が不平等条約を受け入れたか。当時のヨーロッパ人の基準では白人、キリスト教が文明、それ以外は非文明。でもアジアに進出するとそうはいかなくなり、そこで文明国と非文明国の間に半文明国というカテゴライズが出来ます。日本はいきなり文明国とは認められないが、非文明国ではまずいから半文明国でとどめて欲しいという意味で不平等条約を受け入れたのでした。

 何しろ当時の国家間の争いは最終的に戦争で解決する。戦争が出来るのは主権国家、すなわち文明国にだけ認められた権利だったのですから。文明国だと認められなければ国際法という仁義を武器に戦うことも認められない、植民地にされ、奴隷化されるのが当たり前という状況だったのでした。

 しかし、当時の日本人は地政学国際法という武器を使いこなします。榎本武揚はバルカン問題にわずらわされているロシアが極東では強く出ることが出来ないと読み、そのタイミングで交渉を仕掛けて千島樺太交換条約を締結します。そして日本は内政では富国強兵策を進めながら、外交では近隣諸国との国境画定を着々と進め、英米に対しては小笠原を確保し、清国に対しては琉球は日本の領土・沖縄であることを示しました。

 日清戦争、日露戦争を勝ち抜き、世界史のアクターになった日本は、第一次世界大戦が終わるころにパワーズ(列強)にのぼりつめています。それがどうして大東亜戦争で敗戦、そして占領されてしまう事になったのか。

 そもそもなぜアメリカやイギリスと戦わなければならなかったのか。アメリカから経済制裁された、ハル・ノートを突きつけられた、でも何が必要だったかというと一番は石油ですよね。それならばインドネシアを押さえれば良かった話。アメリカもなぜ中国に肩入れして日本を敵に回す必要があったのか。日本とアメリカを戦わせようとするコミンテルンの陰謀があったにしろ、それぞれの国のトップが地政学をわかっていればそこまで間違うことはなかったのではないかと思います。

 後知恵だと言う人もいるかもしれません。しかし自国を滅ぼさないためにはあらゆる知恵を尽くすのが当然。歴史に学び、地政学に学ぶ。政治家に期待してもダメ。まずは政治家を選ぶ我々が賢くならなければまともな政治家を選ぶことなど出来ないのですから。

 こちらの本は「はじめに」と「おわりに」がドラえもんの話となっています。のび太は弱いくせにすぐに調子に乗っては痛い目にあうどうしようもない少年。でも映画版のどらえもんのように、のび太が強くなると周りは変わります。現在はアクターではなくシアターになってしまった日本。その日本が変わるためには我々一人一人が賢くなるしかありません。その手助けをしてくれるこちらの本。是非、ご一読を。





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倉山満 『大間違いのアメリカ合衆国』感想


 久しぶりの倉山先生の本の感想です。アメリカに関する本は『嘘だらけの日米近現代史』に続いて2冊目。なんとも楽しい内容になっています。なにが楽しいかというと第三章までの内容が倉山満少年の黒歴史と共に語られます(笑)。黒歴史ってこんなに赤裸々に語ってよいものなのでしょうか。宇野正美先生の本を読んでユダヤ陰謀論にはまり(すぐに真実に気付くのですが)、小説吉田学校を読んで世の中の真実を知ったつもりになった満少年。アメリカについて語った本なのですが、倉山先生の話だけでも面白いです。ひたすら退屈な毎日を送っていた少年が、人生の目標を見つけるまでのストーリーは若い人に読ませたいくらいです。ちなみに中央大学の辞達学会に入ろうと決意した理由自体も黒歴史という(笑)。

 しかし、倉山満少年を本当に笑える人がどれだけいるのでしょうか。いまだに怪しげなユダヤ陰謀論、アメリカ陰謀論を語る人は後を絶ちません。なぜこのようなものが流行るのか。その理由を倉山先生はこのように分析します。第一に受け手の側が単純にモノを知らないこと、第二に、受け手の側のマスコミ不信により真実を追い求めた結果、欠けている部分をファンタジーで盛り上げてしまうこと、第三に、発信側のテクニックのうまさ。それに加えて、なにがなんでも日本は弱くて小さくて、闇の巨大な存在に支配されていたがる心性ではないかと。国際グローバル資本の支配について語る人がいますが、日本の財閥は皆国際グローバル資本。それにもかかわらず彼らは、岩崎弥太郎が世界の支配者とは言わないですよね。なぜ、そこまで日本は弱い存在で、アメリカが巨大だと思いこんでいるのでしょうか。

 本当に知らないということは大きいと思います。『嘘だらけの日米近現代史』を読めばわかりますが、アメリカ側の一方的な歴史観を日本人が信じすぎていること。そして、日本人自身が自虐史観にとらわれていること。それに加えて、この本の中で何度も登場する評論家(最近の肩書きはコミンテルンハンター)の江崎道朗先生が繰り返し強調されていることですが、アメリカは一枚岩ではありません。ウイークリー・ジャパンポリシー派と呼ばれる日本が弱体化した方がアジアの平和にとって良いことだと思っている人たちもいますし、逆に強い日本と共にアジアの平和を守っていく方がいいと考えている人たちもいます。アメリカ陰謀論をいう人たちは、どうも日本が弱体化した方が良いと思っている人の方ばかり見すぎているのではないでしょうか。そして本来味方にすべき人たちまで敵に回しているのではないでしょうか。

 現在、まさにアメリカでは大統領選でトランプとヒラリーが戦っています。どちらが大統領になるのかはアメリカの国民が決断することですし、予想をしても仕方がないところではあります。そして、誰が大統領になってもどうなるかだけを考えていても仕方がありません。大切なのはどうなるかではなく、私達がどうするかです。世の中が「どうなっているのだ?」と迷い続けていた倉山満少年が、「どうするのだ?」という視点を持つようになってから本気で勉強を始めたように。

 「嘘だらけの日米近現代史」は「バカ、ヘタレ、でもやるときはやる」アメリカ、ムカつくけど同盟国である彼らに対する日本人のコンプレックスを解くための本でした。しかし、まだまだアメリカに対する私たちのコンプレックスは根強いものがあります。前回は歴史を通じて、今回の本では政治を通してそれに気づかせてくれます。文化については、「差別」というキーワードでかなり突っ込んだ言及がありますが、それは是非本書を読んでいただきたいと思います。第四章の主なアメリカの歴代大統領の通信簿は必見です。倉山本の読者ではおなじみですが、教科書ではやたらと持ち上げてるあの人はどんな評価?とても読みやすくおもしろい本ですので、是非手に取ってお読みください。



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倉山満 歴史戦は『戦時国際法』で闘え 感想

 
 久しぶりの倉山先生の著書の感想。書けてないの何冊たまってるんだろう(大汗)。順次書いていきます。

 こちらは4月24日に出た新刊。年表入れて111ページと言う適度なボリュームでするすると読めました。最近のご著書は300ページ超えのものも多かったですからねえ。たくさん読めるのは嬉しいのですけど。

 それで、ページを開くといきなり笑点のネタと「北岡伸一氏は悪い奴だ」から始まるという。笑いの要素も満載です。倉山先生の学会話は面白いのですが、ホラーと見まごう怖さもあります。大学生の時、一時期大学院に進むことも考えたことがあるのですが、とてもではないけど務まらなかっただろうなあと思います。歴史学ではなく、語学文学方面なのでまた雰囲気は違うのでしょうが。

 語られるのは国際法の原則とそこから考えるといかに支那事変や満洲事変、その他の日本の戦争を侵略戦争と呼ぶことが間違いであるかについて。学校の歴史の授業では単なるキーワードとして覚えていた人物や思想や条約などが、本当はどのようなのものだったのか。短いながらもわかりやすい注釈もたくさんついています。これが教科書だったら私も歴史嫌いにならなかったでしょうね。本当に歴史教科書はどうにかして欲しいと思います。資料として東京書籍の中学の歴史と公民の教科書は持っているのですが、やっぱりわかりづらいです。公民は支離滅裂ですし。

 巻末の「歴史問題の心得」は必見です。このようなことを言う人を倉山先生以外に知りません。細かい説明は読んでいただきたいので書きませんが、「国際法を武器に使う」という点で考えれば中国人こそがまともで日本人のほうが頭がおかしいのだそうです。一見、保守と言われる方々にものすごく反発されそうな言葉ですが、なぜ倉山先生がこのような書き方をするのか、是非本書を手に取っていただきたいと思います。最初に書きましたが、本当に読みやすい本です。

 この本の冒頭に安倍談話について書かれた部分があるのですが、それに関しては長くなるので次回書きます。感想と言うより、こちらの本を参考にした考察になります。




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Author:yumi
富山市在住。夫と息子、猫2匹と暮らす会社員。

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