談話?いいえ談合です ~河野談合を浸透させ、河野談話を無力化せよ

6月20日、政府による河野談話の検証結果が発表された。

政府検証全文(1)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140621/plc14062100260005-n1.htm

 菅官房長官は会見で、何度も慰安婦の証言に裏付けはなかったと繰り返した。本当は誰もがわかっていたことだが、証拠も根拠もないものが半ば国際法と化し、日本人を貶めてきた。韓国側は今回の結果を否定するだろうが、それならそちらで証拠を出せばよい。本来、立証責任があるのは訴える側なのだ。

 今、私の手元に小林よしのり氏の「戦争論2」がある。




 これは2001年に発売されたものだが、その第12章「総括・従軍慰安婦」を読むと、まあ想像通りの話である。小林氏は早くからいわゆる従軍慰安婦問題に関して言及しており、この戦争論の記述はそれをわかりやすくまとめたものだ。10年以上前から大まかな真相はわかっていたのだ。ようやく正式に政府側からこの成立過程に根拠がなかったことが明らかにされた。これに関して「なぜ河野談話を破棄しないのだ。安倍は腰抜けだ」などという人がいるかもしれない。しかしそれは違う。

 河野談話が出されたのは1993年、今から21年も前だ。しかもその時、河野洋平は首相でもない。内閣官房長官の談話が、世界中で日本人が性犯罪者であったことの根拠とされている。なぜか。そのほうが都合のいい人たちがいるからだ。それは韓国、中国、北朝鮮に限らない。同盟国であるアメリカもその他の戦勝国もだ。戦場における性の問題を本気で取り組めば、潔白だなどと言える国などないだろう。第二次世界大戦後でさえそうだ。彼らにとっては、泥をかぶってくれる日本という国がいることはありがたいことなのだ。簡単に談話を破棄などさせてくれるはずはない。

 そこでどうするか。談話を破棄できなければ無力化すればいい。今回、河野談話は根拠もない上に、韓国側とのすり合わせで作られたものであることが明らかになった。綿密な調査の上、官房長官が出した談話ではない。本当に慰安婦だったかの証拠もない自称慰安婦たちによる証言をもとに、相手側の意向をうかがいながら文言を調整して作られたものだったのだ。談話ではない、談合だ!!破棄などすべきではない。河野談話という言葉すら、あったことを忘れるまでにこの『河野談合』という言葉を広めるのだ。今の政府は河野洋平がいた自民党政権だ。本来ならば、自党内の失政など明らかにしたくはないだろう。しかし、安倍政権はそれを検証し過ちを認めたのだ。それならばその後は国民が声をあげる番である。

 今回の調査は、河野談話が作られた経緯の調査で、実際に慰安婦が強制だったかの調査ではない。それは、今後とことんまで調査していただきたい。日本には「村山談話」により作られたアジア歴史資料センターがある。しかも、ろくに人も予算もついていないため、いまだ満足に機能していないようだ。村山談話の精神にのっとり、河野談合を検証してほしい。そこで慰安婦の強制性の有無を調べ続けてほしい。事実が明らかになるにつれ、どちらの言い分が正しいのかが明らかになるだろう。韓国側が何を言おうと知ったことではない。立証責任は訴えた側にあるのだから。


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女性の生き方 「ありのままで」いいの?

 こちらの記事がとても面白かった。

「中央公論」掲載拒否! 中森明夫の『アナと雪の女王』独自解釈
(ネタバレ注意)
http://real-japan.org/%E3%80%8C%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E5%85%AC%E8%AB%96%E3%80%8D%E6%8E%B2%E8%BC%89%E6%8B%92%E5%90%A6%EF%BC%81-%E4%B8%AD%E6%A3%AE%E6%98%8E%E5%A4%AB%E3%81%AE%E3%80%8E%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%81%A8%E9%9B%AA%E3%81%AE/

 私は『アナと雪の女王』を見ていないので、その辺の感想については何も言えないが、最近もやもやと考えていたことと一致するところがあり、しかも男性によってこれが書かれていることが面白かった。

 最近、安倍内閣の成長戦略で、やたらと「女性の活用」が叫ばれている。それに伴っていわゆる保守論壇の中から、女性の活用は少子化対策の妨げになるだの、女性は専業主婦であることが望ましいなどの声も聞こえる。

 私はいわゆるバブル期に青春時代を過ごした。女性が男性並みに働くことが礼賛された時代だ。そして大学を卒業する前にバブルは崩壊し、就職時にはもう氷河期を迎えていた。田舎で就職したからなおさらだろうが、就職説明会に参加して、企業のブースに並んでも、「四大卒の女性は募集していません」と列から追い出される始末だった。今だったら、問題になりそうだが、当時はこういった説明会や面接でも、学歴による不公平な扱いや、セクハラを受けることさえあった。ものすごく理不尽だと思った。別に四大卒だから、高卒や短大卒の女性に比べて仕事ができるは思わない。しかし、時間とお金をかけて学んできたことを否定される、話を聞いてもらえないどころか、同じ土俵にすらあげてもらえないのだ。

 女性が働くことに関して、様々な意見があるのは当然だ。子供を産むことが女性にしかできないことである限り、男性とは違った働き方を選択できるようにしてほしいし、専業主婦を否定もしない。ただ、やってきた努力を発揮する機会さえ与えられず、否定されるむなしさ。これを男性に理解してもらえるだろうか。倉山満先生が言っていたが、日本とは大学院を出ると、普通の大卒より就職で不利になる馬鹿な国だと言っていたが、これと似たようなものだろうか。女性は子供を産むから、という人もいるだろうが、産むことを望まない人もいるし、産めない人だっているのだ。

 女性が外で働くことが礼賛されていた時代でも、それでよかったかと言えば疑問が残る。男性並みに働くことと同時に女性らしく振舞うことも望まれる。化粧をすることは当然の身だしなみと言われるし、男性にはないお茶当番や掃除当番。私の以前働いていた会社は男女とも同じ仕事をし、建前上能力給だった。しかし実際には私よりも後に入社した、私より評価の低い男性社員の方が給料は高かった。このような例が現在、根絶されているとはとても思えない。

 そんなに大それたことも望んでいないし、自分に大した能力があるとも思わないが、どうしても何か上から価値観を押し付けられているような気がするのだ。男性に求められる、社会人としての責任とか家庭をもって一家の主になるとか、そういったものとは別のものだ。男性の場合は、自分の力を存分に発揮することが望まれるのだろうが、女性の場合は今まで努力して勝ち取ってきたものを放棄せよと言われているように思えるのだ。だからこそ、この『アナと雪の女王』で歌われる「ありのままで」というフレーズが心地よいのではないだろうか。

 男性にとって女性のこのような感情は怖いものなのだろうか。ヤフコメや2chを見ると、「女は専業主婦!!」って声多いもんなあ。しかし、まだ不況を抜けきらない日本で奥さんを専業主婦にさせてあげられる男性がそんなに多いのですかね。そうだったら、うらやましいと思いつつ、健康で働ける体の自分は、好きなものを買ったりするのに旦那様にお伺いを立てなければいけないような立場にはやっぱりなりたくないと思う。夫婦で働いていれば、どちらかに何かあったときに、もう片方が支えられるし。

 仕事をしたい女性もいるし、主婦として生きることに喜びを見出す女性もいる。経済的な問題や家庭の問題もあるから望むとおりに生きられるかどうかはわからないけど、人の人生(特に子供)を犠牲にするのでなければ、ありのままに生きていたいと思うのでした。


情報に振り回されないためには

ちょっと古い話題ですが、こんな記事がありました

室井佑月「『吉田調書』流出で安倍サイドの洗脳はぶちこわし」

http://dot.asahi.com/wa/2014060400085.html

 室井佑月という人がいます。本来は作家で、頻繁にテレビにコメンテーターとして出てきて、ネットでも記事が上がっています。なんだかいつもピントの外れたような記事を書いていますが、今回も突っ込みどころ満載です。

 まず、取り上げている記事が5月23日付の「日刊ゲンダイ」です。ここからして突っ込むところですね。安倍首相の悪口を一日一回は書かなければ死んでしまう病気にでもかかっているのか、と疑われる「日刊ゲンダイ」。知り合いの医者とやらが診察もせずに、安倍首相を精神異常者呼ばわりしてそれを記事にする「日刊ゲンダイ」。その「日刊ゲンダイ」の記事がこれです。


安倍官邸が激怒! 福島原発「吉田調書」流出で“犯人捜し”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150411/1

 まず官邸事情通なる怪しい人物の本当だかどうだかわからない証言。「原発再稼働に突き進む安倍政権にとって、少しでも反原発につながる動きは許せないのでしょう」という勝手な解釈。そして、今回の件は、特定秘密保護法が施行されていたら、吉田調書は闇に葬られ、朝日の記者も渡した役人も逮捕される事態になっていただろう、と(司法ジャーナリスト)に言わせています。

 この官邸事情通なるものの名前が出ていないのはまあ良いでしょう。取材源の秘匿ってやつです。しかし司法ジャーナリストの名前は出しても良いのでは?何をもってこれが特定秘密に当たるのか、ご説明いただきたいです。

 そもそもこの吉田調書なるもの、調書が取られたのは2011年7月22日から11月6日です。民主党政権時代のものですね。特別に安倍政権が隠していたのではありません。なぜ朝日や、ゲンダイや室井さんは民主党を攻めないのでしょうか?

 そして特定秘密保護法に反対する人はちゃんと内容をわかっているのでしょうか。

http://www.kantei.go.jp/jp/topics/2013/headline/houritu_gaiyou_j.pdf

 これを見ればわかるように、おそらく今回の吉田調書は国家公務員法上の秘密には当たっても、特定秘密にはあたらないのではないでしょうか。全文が公開されていないのでわかりませんが、原発内部の記述などがあれば、場合によっては④「テロリズムの防止 」にあたることはあるかもしれませんね。

 そもそも国家公務員には当然のことですが守秘義務があるので、特定秘密でなくても、勝手にこんなものを公務員が記者に渡すのは問題があります。

国家公務員法 第100条
第1項 職員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後といえども同様とする。

 しかもこの調書は吉田氏本人から公開されないように要請されているものです。公開しないことを約束したものを、本人の同意を得ずに公開する。こんなことがまかり通るなら貴重な証言をしてくれる人がいなくなり、事実を調査することが困難になるでしょう。

 情報とは当たり前ですが、なんでもかんでも公開すればよいというものではありません。国家機密という外に漏れてしまっては、国家や国民に多大な影響を与えるようなものに関しては、当然秘密にされなければなりません。それを公開しろという人たちは、知る権利や報道の自由という美名を盾にして、悪意を持って近づくものに、国家や国民を差し出すというのでしょうか。何を秘密にするのかは、その時の政府が決める。当たり前のことです。それを決断することに際して、信用のできる人を国会議員として選ぶ、そのことこそが国民の権利ではないのでしょうか。

 室井さんは「日刊ゲンダイ」の記事を元にして

 こんなもの(吉田調書)が出て来たら、少しずつ上手くいきつつある。国の国民への洗脳がぶちこわしだよな。だから、安倍サイドはかんかんなんだろう。

と言っていますが、そもそもこの朝日のスクープって特別新しい情報って出てきてますか?センセーショナルな見出しと朝日風味の味付けで吉田所長の恐れていた”事実の一人歩き“が起こってはいませんか?特に最初の朝日の見出し「原発命令違反し9割撤退」は本文を読めば、単なる伝達ミスで起こったことで、命令違反で逃げたのではないような気がするのですが。この朝日の書き方は、危険な作業に従事し、あの悲惨な状況で死を覚悟しながら働いていた人々に対する冒涜としか思えません。

 真相をもし知りたいと思うのならば、ジャーナリストの門田隆将氏が吉田所長含め100名近い人々にすべて「実名」で証言してもらって書かれた「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日」を読んだ方が、朝日新聞の解釈付きの記事を読むより良いのではないでしょうか。今回の件でも怒りの声をあげておられます。

お粗末な朝日新聞「吉田調書」のキャンペーン記事
http://blogos.com/article/87529/

 「吉田調書」に関しては、朝日新聞もそのまま載せているわけではありませんし、門田氏と朝日新聞のどちらがより真実に近いものかは定かではありません。しかし、生前の吉田所長に一番長く時間をかけて取材をし、100名近い人びとの「実名」をあげて書かれたものと、吉田所長ご本人が、記憶違いなどあるかもしれないので、出さないでほしいといったものを勝手に公開し、なおかつ読み違えがあると思われる記事のどちらが信用できるでしょうか。

 日刊ゲンダイも室井さんも原発や特定秘密保護法に関して懸念をされるのも反対の声を上げるのも結構ですが、もう少し慎重に、事実に即した発言をしてはいただけないでしょうか。影響のある方なのに、自分自身の勝手な妄想で記事を書かれては真剣に反対活動をしている方の足をかえって引っ張ることになると思います。

 世の中には様々な情報が流れています。何が信用できるものかを見極めるのは難しい。しかし、慎重にそれを精査し間違った情報をうのみにすることは避けなければならないと思います。


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yumi

Author:yumi
富山市在住。夫と息子、猫2匹と暮らす会社員。

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