「増税と政局」後日談 チャンネル桜 水島社長の変節


 来年の10月に消費税が10%に上がることは1年半延期されることになりました。去年の10月に8%の増税判断の前に、倉山満先生他さまざまな方がそれを阻止すべく活動をしていました。その顛末に関しては倉山先生の「増税と政局・暗闘50年史」に詳しく書かれています。感想はこちらのブログでもUPしています。

倉山満 「増税と政局・暗闘50年史」感想
 
この感想の中で私は

 あの時口だけで消費増税反対を訴えながら、増税を阻止するために必死に動いてきた人たちを、後ろから撃つような真似をしてきた人たちを決して忘れることはないでしょう。その後も「倉山は読みを外した」だの「財務事務次官の木下康司が増税の黒幕だなんてデマを流すな」などと言っていた人は、財務省が増税にかかわっていない証拠をぜひ出していただきたいと思います。

と書いています。その中の一人がネット放送チャンネル桜の水島総社長です。彼は消費増税反対と口では言っておきながら、運動の終盤ではすっかりそれをあきらめており、倉山先生の運動に水をかけるような真似をしてきました。そして増税が決まった後は、まるで倉山先生が嘘を言って運動をあおったと言わんばかりの言動をするようになりました。

【消費増税】疾風にして勁草を知る、日本草莽はどちらか?[桜H25/10/2]

 この動画の中で、水島氏は安倍首相が財務省に操られて決めたのではなく、今やれることのベストとして自分で増税を決めたとの発言をしています。安倍首相は木下財務事務次官を首にしようと思えばできる。安倍対木下、安倍対財務省みたいなものではないとも。最終的には戦後レジームのせいだといった感じの論調でした。

 今年の増税政局で財務省が様々な方面に圧力あるいはご説明を行って、消費増税を押し進めようとしていることが明らかになってきました。ネットで検索すれば大手新聞社のサイトでいくつも見つけることが出来ます。こういったことを財務省が去年やっていなかったとどうして思えるのでしょうか?そもそも財務省が増税をやりたがっていたことは当時の財務事務次官木下康司自らがインタビューで答えています。

カイザー


 そして水島氏は自らの活動を正当化するために、倉山先生を貶めるような発言をするようになりました。

【偽善と虚構】反核平和・ウイグル弾圧・木下増税[桜H26/8/7]

 こちらの動画ですが、消費税も木下元財務事務次官も倉山先生も全く関係ありません。それを自分が水産庁の藤田氏の個人攻撃をしたことを批判されたことの言い訳として、自分たちはちゃんと証拠があってやっているが、倉山先生が(名前は出してはいませんが)増税反対運動の際、木下康司の名前をだしたことを嘘だと断じています。

 私が問題にしているのは、木下が全部取り仕切っているというのは、これは嘘だ!!という様なことを言っただけです。私が財務省の税金の問題に関して言ったのは、「嘘を吐くな」ってことです。

 「国民大衆を嘘で引きずりまわすな!」「デマを流して国民を動かすな!」

 我々は嘘は大っきらいです!
 嘘吐きは良くないし、嘘を吐いて国民を引きずりまわすことは良くない!!と。
 良くないというか、これは逆に犯罪だと思っております。


 そして司会者に

 嘘は泥棒のはじまりです。

 と締めさせています。犯罪者呼ばわりですか。

 実は9月に起こっていたことで「増税と政局」にも書かれていないことがあります。それは「ジャパニズム18」の倉山先生の記事でわかります。




ジャパニズム18 89ページから引用

反安倍とならないよう木下批判を止めてくれということについて、水島氏は三つの理由をあげました。藤井氏の国土強靭化に予算をつけてもらわなければならないこと、尖閣の漁民対策に予算をつけてもらわなければならないこと、そして参議院議員の西田昌司氏にNHKの問題についてがんばってもらわなければならないこと。西田氏、藤井氏を守りたい。だから木下の悪口を言うな、ということでした。

引用終わり

 これはなんなのでしょうか?NHK問題で西田議員に頑張ってもらう、国土強靭化に予算を付けてもらう?尖閣の対策に予算をつけてもらう?これで財務省に工作されていないなんてよく言えたものですね。もし気づいていないのだったらどれだけ鈍いのですか?西田昌司議員は途中まで増税に反対していましたが、ある日突如発言を翻し、増税派に転じています。NHK問題どころか西田議員は強力に公共事業を推進している議員です。財務省に予算を付けてもらうために懐柔されたのではないかとの想像はできますよね。国土強靭化に関わっている藤井聡参与はペンネームを使ってこんな記事を書いています。

【鶴田正平】消費税のしょぼい展開

 消費増税に反対していた倉山先生及び浜田参与他リフレ派の経済学者ををバカにし、財政出動をすれば大丈夫だとの記事ですね。この時点でもう増税を止めようとしていた人の足をひっぱり増税賛成に加担しているじゃないですか。

 水島氏はもちろん木下元財務事務次官じきじきにご説明されたわけではないでしょうが、その策略に取り込まれているのではないですか?

 そして、11月27日の桜で私の目を疑うような放送がなされました。

【アベノミクス】安倍総理vs財務省、消費増税を巡る暗闘[桜H26/11/27]

 なんと安倍さんは財務省に戦いを挑んで増税を延期したそうですよ!財務省が増税をやらせたくても安倍さんは財務事務次官なんて簡単に首に出来るのだから別に戦う必要なんかないですよね?じゃあ、前回の増税政局で消費税をやりたいのは財務省でその事務方の最高責任者だった木下康司を増税の黒幕だと言っていた倉山先生を嘘つきの犯罪者呼ばわりしたあなたはなんなのでしょうか?

 今でもいわゆる保守系の方に影響を与えているチャンネル桜、その社長がこのように発言を180度翻したのに、何の説明もなしでよいのでしょうか?嘘つき呼ばわりした人に謝罪もなしで何もなかったことにしていいのでしょうか?ニコニコ動画のコメント欄を見れば視聴者がどう思っているのかはっきりわかりますよね。ぜひ番組内できちんと説明していただきたいと思います。

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大義のない解散?だからどうした!

 昨日11月18日、安倍総理が10%への消費増税の1年半の延期を国民に問う形で衆議院解散を発表しました。それに対してマスコミも野党も「大義がない」の非難の声のオンパレードです。

 では今回の解散に大義はないのか?

 消費税を平成27年10月に10%にあげることは法律で決まっていました。確かに景気条項附則18条があるので、国会で通せば延期は可能です。しかしそれは本当に解散なしでできたのでしょうか?

 つい先日まで民主党は自民党に「増税延期はアベノミクス失敗」と増税を実施することを迫っていました。自民党税調を中心とし、多くの自民党員も増税に賛成の立場をとっていました。増税に慎重な人たちでさえも、今回の増税を延期できるか?という問いには法律を変えなければならないので難しいと言っていました。増税延期を主張する山本幸三氏を中心とした「アベノミクスを賛成させる会」も、初めは45人の参加者がいましたが、財務省の圧力により3回目の会合の時には15人に減っています。それが安倍総理が解散を考えていると各社で報道されるようになると、一気に民主党も増税派も増税延期賛成に論調が変わりました。そして野党やマスコミは「みんな延期に賛成しているのだから、解散する必要などない。今回の解散には大義がない」と言いだしました。

 本当に今回の解散には大義がないのか?私の意見としてはどちらでも良い、です。本当は解散するのならば、もっと踏み込んだこと、ここまで景気が悪化しているのだからこの消費税を10%にあげる法を廃案にして5%に戻すくらいのことをしてほしかったと思います。しかし、この10%を一年半延期にするまでが増税賛成派及び財務省が飲める最低ラインだったのでしょう。ここまでやるのに解散までしなければならないとは、本当に一度決めたことを覆すということには政治的なパワーが必要なのだなと思います。ならば、解散に大義がないと言っている人は何か?私がそういう人たちを批判するのはそれを言っている人が本当にそう思っているというより、今解散されると困るというのが見えるからです。この間まで、増税を主張しながら増税延期賛成と言い、代案も出せないのにアベノミクスは失敗だという。ならばあなたたちの政治家としての存在に大義はあるのか、何のために政治家でいるのかと言いたい。増税が本当に必要だと思うのならそれを最後まで主張し、それを国民に説明すればいいのに、与党が増税延期で解散と言えば、それまでの言葉をなかったことにして増税延期を言いだす。増税が必要だと主張していた人の中には「増税を延期したら、国債が暴落し、金利が暴騰し、ハイパーインフレが起こる」と言っていた人もいました。そんな大変なことが起こるのになぜ止めようとしないのですか?本当はそんなことは起こらないとわかっているからではないですか?全くどの口で「大義が」などと言うのでしょうか。臨時国会が開催してから散々審議拒否してきた民主党は、今度は大義のない解散するから審議拒否だそうです。仕事をしない政治家はいらない、と国民が判断しても文句は言えないですよね。
 
 首相が解散を宣言したら、それを止めるすべはほぼありません。ならば自分の信ずるところを国民に示して戦えばいい。そもそも衆議院議員はいつ解散になってもおかしくはないのですから急に言われても困ると言ってもそれは言い訳にしかならないのです。普段から議員としてきちんと仕事をしていれば有権者はそれを見ています。常に政治家は国民に民意を問われても恥ずかしくない行動を心がけていただきたいものです。


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Author:yumi
富山市在住。夫と息子、猫2匹と暮らす会社員。

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