チャンネル桜の皇室報道 ①宮内庁、毎日新聞への批判は正当か

 
 水島社長たちがまたもや告発と記者会見を来週月曜日7月24日に行うそうです。訴えるのは宮内庁と毎日新聞。

【Front Japan 桜】高橋洋一~メディアの嘘と倒閣運動 / 7.19 負けるな安倍政権!メディアと反日勢力による倒閣運動を許すな!緊急国民運動[桜H29/7/20]


 告発状のフリップがこちら

告発状宮内庁毎日


 宮内庁と毎日新聞を国家公務員法100条違反で訴えるという物です。
 こんなもので、特捜が動くはずがないだろうというのはさておき、今回のこの件の経緯です。

 きっかけは毎日新聞のこちらのスクープでした。

有識者会議での「祈るだけでよい」 陛下、公務否定に衝撃 「一代限り」に不満 毎日新聞2017年5月21日 東京朝刊

全文を引用

 天皇陛下の退位を巡る政府の有識者会議で、昨年11月のヒアリングの際に保守系の専門家から「天皇は祈っているだけでよい」などの意見が出たことに、陛下が「ヒアリングで批判をされたことがショックだった」との強い不満を漏らされていたことが明らかになった。陛下の考えは宮内庁側の関係者を通じて首相官邸に伝えられた。(3面に「考・皇室」)

 陛下は、有識者会議の議論が一代限りで退位を実現する方向で進んでいたことについて「一代限りでは自分のわがままと思われるのでよくない。制度化でなければならない」と語り、制度化を実現するよう求めた。「自分の意志が曲げられるとは思っていなかった」とも話していて、政府方針に不満を示したという。

 宮内庁関係者は「陛下はやるせない気持ちになっていた。陛下のやってこられた活動を知らないのか」と話す。

 ヒアリングでは、安倍晋三首相の意向を反映して対象に選ばれた平川祐弘東京大名誉教授や渡部昇一上智大名誉教授(故人)ら保守系の専門家が、「天皇家は続くことと祈ることに意味がある。それ以上を天皇の役割と考えるのはいかがなものか」などと発言。被災地訪問などの公務を縮小して負担を軽減し、宮中祭祀(さいし)だけを続ければ退位する必要はないとの主張を展開した。陛下と個人的にも親しい関係者は「陛下に対して失礼だ」と話す。

 陛下の公務は、象徴天皇制を続けていくために不可欠な国民の理解と共感を得るため、皇后さまとともに試行錯誤しながら「全身全霊」(昨年8月のおことば)で作り上げたものだ。保守系の主張は陛下の公務を不可欠ではないと位置づけた。陛下の生き方を「全否定する内容」(宮内庁幹部)だったため、陛下は強い不満を感じたとみられる。

 宮内庁幹部は陛下の不満を当然だとしたうえで、「陛下は抽象的に祈っているのではない。一人一人の国民と向き合っていることが、国民の安寧と平穏を祈ることの血肉となっている。この作業がなければ空虚な祈りでしかない」と説明する。

 陛下が、昨年8月に退位の意向がにじむおことばを表明したのは、憲法に規定された象徴天皇の意味を深く考え抜いた結果だ。被災地訪問など日々の公務と祈りによって、国民の理解と共感を新たにし続けなければ、天皇であり続けることはできないという強い思いがある。【遠山和宏】


 こちらに関して、宮内庁は否定しています。

宮内庁、毎日「陛下 公務否定に衝撃」報道を否定 有識者会議意見に不満のご発言「事実ない」 毎日は「十分な取材に基づいている」 2017.5.22 18:16

 この件でチャンネル桜は宮内庁と毎日新聞を延々番組でこき下ろすだけでなく、相変わらずの抗議行動をおこない、特番に討論まで行っています。

【Front Japan 桜・拡大版】緊急討論「皇室報道とその背後」[桜H29/6/5]


【討論】皇室攻撃報道と女性宮家策動[桜H29/6/17]


 チャンネル桜の主張の基本はこうです。

・陛下がこんなことを言うはずはない!
・こんなことをリークした宮内庁関係者は国家公務員法の守秘義務違反!宮内庁は皇族の方々を守らないのか!
・宮内庁が否定しているが、もしそうであれば毎日新聞による捏造・不敬報道!
・陛下がもし本当にこのようなことを言っていたら明らかに憲法違反!国賊毎日新聞は護憲派のくせに陛下を憲法違反にするつもりか!
・今回の毎日新聞のやっていることは西山事件と同じ。


 こちらに関して論評しようと思ったのですが、書いてる間に次々と放送が増えるので、論評は最低限にして、考える材料の提供をしたいと思います。
 このような観点で二本立てにしました。

①チャンネル桜の毎日新聞、宮内庁に対する批判は正当か
②インフォメーションとインテリジェンスを考える


 最初に断っておきますが、このような形で陛下のお気持ちやなさったことが記事になることを私は良しとは思いません。だからと言って、陛下や本気で陛下を尊敬し、国を愛する人たちを無駄に利用するようなことをすることもやめてほしいと思います。

 今回は半分以上桜側の資料提供のような形になりますので、●●●でくくっている部分は時間に余裕のある方だけ読んでいただくので結構です。


   ●●●●●●●●●●●●●

宮内庁の守秘義務違反について
 
〇チャンネル桜の番組内での水島社長の指摘(フリップ)

守秘義務フリップ

〇水島社長の出した宮内庁への要請状及び公開質問状

【桜便り】宮内庁へ要請状と公開質問状 / 田母神控訴 / 川口マーン惠美~EUのトランプ離れの本質[桜H29/6/7]



番組内フリップより全文

要請状及び公開質問状

                                              平成29年6月7日
宮内庁長官 山本信一郎 殿
宮内庁次長 西村泰彦 殿
                                        通知人 水島総
                                        東京都渋谷1-1-16若草ビル1階

                                        「頑張れ日本!全国行動委員会」幹事長
                                        「朝日新聞二万五千人集団訴訟原告団」事務局長
                                        株式会社 日本文化チャンネル桜 代表取締役社長
                                        水島 総

前略 毎日新聞が、平成29年5月21日の第一面にて報道した、天皇陛下が述べられたとする「御言葉」について、要請状と公開質問状を提出させていただきます。

一、 毎日新聞の報道について、西村次長は「陛下が(お考えを)話された事実はなく、従って、宮内庁として内閣に報告していない」と述べ、毎日新聞の報道内容を全否定し、報道内容に対して「極めて遺憾だ」と述べているが、毎日新聞側は「十分な取材に基づいて報道しております」とのコメントを発表しており、記事内容は正しいと強調した。本当の事実はどうか。
二、 もし西村次長の言葉が事実であり、公式見解だとしたら、毎日新聞は極めて悪質な天皇陛下と皇族の皆様への「言論テロ」とも言うべき、許しがたい不敬な犯罪行為と侮辱を行ったことになる。毎日新聞社は、捏造不敬報道を訂正も謝罪もせず、真っ向から西村見解を否定している。宮内庁は、毎日新聞社に、強硬な抗議と訂正謝罪を求めないのか。
三、 毎日新聞の記事内容は、『「一代限りでは自分のわがままと思われるのでよくない。制度化でなければならない」と語り、制度化を実現するよう求めた。』とあり、天皇陛下が、「退位特例法」に不満を漏らされ、法律の改定を求めたと記されている。この内容は、天皇陛下が、「日本国憲法 第四条 天皇は、この憲法の定める告示に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。」という条項に違反したお言動を差Dれたという不敬報道である。宮内庁も同じ認識を持っているのか。
四、 このような事実ではない御言葉を捏造し、広く国民にばらまくといった陛下に対する不敬極まりない行為に対して、宮内庁は、直ちに、毎日新聞記者遠山和弘氏及び、毎日新聞記者の皇室取材への出入り禁止や取材拒否を行う等、何らかの制裁措置を行い、二度とこのような前代未聞の不敬不祥事を防ぐべきだと考えるが、どのような宮内庁としての対応、制裁等を予定しているのか。
五、 もし、参考のごとき対応措置を行う予定がないとするなら、その理由と根拠をお教えいただきたい。
六、 また、何も対応せず、放置ということになれば、捏造された陛下の御言葉が毎日新聞読者に広く信じられる状態を招来すると考えるが、その結果についての対応と責任を、陛下に対し奉りいかがなものと考えるのか。
七、 無対応ということで、それで今上陛下をお守り申し上げたと宮内庁は考えるのか。
八、 眞子内親王殿下の御婚約先行報道、秋篠宮殿下の皇太子「拒否」報道等、目に余る「宮内庁関係者」のリークと称する報道が相次いでいるが、これに対する対策や対応はないということか。また、何もするつもりもないのか。
九、 このような状態で、反論もできず、訴えることも出来ぬ皇族の皆様を、お守り出来ていると判断しているのか。
十、 記事の真偽内容はともかく、陛下の御意向や御言葉について、遠山記者に話した「宮内庁関係者」は本当にいなかったのか。
十一、また、遠山記者と接触した「宮内庁関係者」を宮内庁として内部調査を行ったのか。
十二、宮内庁は、皇后陛下、親王殿下、同妃殿下、内親王殿下等の呼称をマスメディアが、全て「様」の呼称に変えてしまっているが、それを元の呼称に戻すよう働きかけるつもりはあるのか。

 以上の質問で、私たち臣民、国民としての願いと要請はご理解いただけたと思います。
 宮内庁と宮内庁職員の皆様におかれましては、皇室をお守りする国家機関として、国民としての切なる要請と質問に、誠実に、できるだけ詳細に具体的に、項目ごとに明確にお答えいただきたいと考えます。
 本条が届いてから、十日以内にご返事をいただければ幸いです。
                                                                 以上


 (筆者の論評)本当に答えて欲しければ論点を絞るか、答えやすい形の質問にすべきでありこれでは単なる自己主張。少なくとも彼らのいう「国民」には自分は加えてほしくない。


今回の毎日新聞へ対する批判

〇毎日新聞に対する公開質問状

【桜便り】我那覇真子~国連人権理事会報告 / 毎日新聞への公開質問状提出 / トランプと一帯一路[桜H29/6/14]
https://www.youtube.com/watch?v=Vn9OQSMv6CI&t=1982s

(番組内フリップより)
公開質問状
平成29年6月10日
〒100-8051 東京都千代田区一ツ橋1-1-1
株式会社 毎日新聞
代表取締役社長 丸山昌宏 殿
取締役編集編成担当 小川 一 殿
取締役広報担当 手塚泰彦 殿
通知人 水島 総
東京都渋谷区1-1-16 若草ビル1階

「頑張れ日本!全国行動委員会」幹事長
「朝日新聞二万五千人集団訴訟原告団」事務局長
株式会社日本文化チャンネル桜 代表取締役社長

前略 貴紙平成29年5月21日の第一面に掲載された天皇陛下および皇室に対する報道について、公開質問状を提出させていただきます。
 私たちは、6月7日、宮内庁を訪ね、総務課長補佐を務める人物に、改めて当該事実の真偽を問いましたが、「西村宮内庁次長の述べた言葉が公式発表です」との明快な答えでした。毎日新聞は、それでも、この宮内庁の公式見解について、西村次長が記者会見で虚偽を国民と他のマスメディアに伝えていると主張するのか等々、私たちは、毎日新聞に、国民としてはっきりしていただきたいと考えた次第です。何故なら、この問題は、天皇陛下の「御言葉」と御意向に関わる重大な問題であり、あいまいにしたり、見解の相違で済ませたりなど、絶対してはならない問題だと考えるからです。毎日新聞社としての厳密、詳細な説明と御答えをいただきたく、公開質問をさせていただきます。

一、 毎日新聞の報道について、西村次長は「陛下が(お考えを)話された事実はなく、従って、宮内庁として内閣に報告していない」と毎日新聞の報道内容を全否定し、報道内容に対して、「極めて遺憾だ」と述べている。しかし、毎日新聞は「十分な取材に基づいて報道しております」とのコメントを発表し、記事内容は正しいと強調した。改めて問うが、どちらが本当の事実か。
二、 西村次長は記者会見において、他のメディアと国民に向けて、虚偽を述べていると、毎日新聞は主張するのか。
三、 毎日新聞は、宮内庁が公式発表として、貴社の記事内容を全面否定していることに対して、真実の報道を目指すメディアとして、宮内庁の公式見解とした「虚偽」発表について、どのように対応するのか。
四、 この問題は、双方の「見解の相違」では済まされない。天皇陛下が本当にその御言葉を述べられたのかどうかという、天皇陛下と皇室の権威と国民の信頼、尊崇の念に関わる極めて重要な問題である。毎日新聞は、記事内容を全面否定された報道機関として、国民の前に、この報道の真実を明らかにすべき説明責任と義務があると考えるが、貴社はどう考えるか。
五、 とりわけ、遠山和宏記者に陛下の御言葉を伝えた「宮内庁関係者」については、本当に存在したのか、その証拠等を明らかにしなければ、事実の真偽が疑われることになる。それを証すために、どのような対応と行動を考えているのか、具体的に答えていただきたい。
六、 天皇陛下の御意向、御意見だという「宮内庁関係者」からの伝聞を、本当に陛下御自身の御意向や御言葉だと判断したその裏付けと根拠は何か具体的に説明願いたい。
七、 この裏付けは、天皇陛下御自身の御言葉しかないし、それは確かめようがないと思われるが、この「宮内庁関係者」の伝聞内容を天皇陛下御自身が話されたとして、報道することに問題はないとなぜ判断したのか、説明していただきたい。
八、 宮内庁発表と貴社の記事が正反対のことを伝えているという事実について、貴社は国民と毎日新聞読者に、広くはっきりと説明すべき責任と義務があり、そういう「解説」「釈明」記事等を掲載すべき義務と責任があると考えるが、その対応を問いたい。
九、 もし、この「宮内庁関係者」が、本当に陛下の御言葉や御意向を遠山記者に漏らしたとすれば、国家公務員法100条の第1項「職員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後といえども同様とする。」に抵触する守秘義務違反を犯した犯罪者ということになり、最高1年の懲役又は最高50万円の罰金の処せられるが、貴社はその認識を持っているのか、また、それを承知で取材、報道をしたのか。
十、 守秘義務違反があった場合、その守秘されるべき秘密を得ようとした者も犯罪行為を犯したことになり、遠山記者もまた同様の犯罪を犯したことになると考えられるが、貴社の見解を聞かせていただきたい。
十一、 毎日新聞の記事内容は『「一代限りでは自分のわがままと思われるのでよくない。制度化でなければならない」と語り、制度化を実現するよう求めた。』とあり、天皇陛下が「退位特例法」に不満を漏らされ、法律の改訂を求められたと記されている。もし、記事の内容が本当だとしたら、この内容は、天皇陛下が日本国憲法の第四条「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。」という条項に違反した御言葉を発せられたということになるが、貴社毎日新聞には、天皇陛下の憲法違反行為という認識はあるか。そうでないとしたら、どう考えているのか。
十二、 「反天皇制運動連絡会」と称する極左団体は、吉祥寺でデモ行進を行い、当該記事を元にして、天皇陛下の憲法違反を叫んでいたが、彼らの事実認識は正しいと毎日新聞は考えるのか。
十三、 遠山記者及び毎日新聞は、当該報道を天皇陛下の「憲法違反行為」として、認識しながら、報道したのか。
十四、 毎日新聞は、もし、この報道が真実であり、宮内庁の公式見解、公式発表が間違いだと証明できなければ、毎日新聞が極めて悪質な天皇陛下を貶める「言論テロ」とも言うべき、許しがたい不敬な犯罪行為と侮蔑行為を行ったと言われても仕方ないという認識はあるのか。そうでないとしたら、どういう見解をお持ちか説明いただきたい。
十五、 毎日新聞社は、真っ向から記者の報道を否定している宮内庁に、強硬な抗議と訂正謝罪を求めないのか。
十六、 そもそも、このような天皇陛下の御言葉や御意向を宮内庁関係者から聞いて、直接陛下に確認が取れない、裏付け取材が出来ないと知っていたと考えられるが、そのまま報道したことについて、ジャーナリズムとしてそれでいいと考えるのか、説明していただきたい。
十七、 もし、宮内庁関係者の伝えた陛下の御言葉や御意向が正確でなかったら、どう責任を取るのか、また、「事実」を裏付ける証拠はあるのか、改めて説明していただきたい。
十八、 眞子内親王殿下の御婚約先行報道、秋篠宮殿下の「皇太子」称号拒否報道等、国民から見れば目に余る「宮内庁関係者」のリークと称する報道が相次いでいるが、毎日新聞は、これらの報道も正しいジャーナリズムの在り方と考えているのか。
十九、 「スクープ」記事を書いた遠山記者に、是非、取材をさせていただきたく、ご対応いただきたいがどうか。各社の共同取材でもかまわない。
二十、 もし、取材が不可であるなら、その理由を説明していただきたい。

 以上の質問で、私たち国民あるいは読者としての疑問と、問い質してでも正確な情報を知りたいとの願いはご理解いただけたと思います。
 毎日新聞社におかれましては、国民と読者に責任をもって正確な情報を提供すべく、お手数ではありますが、誠実に、できるだけ詳細に具体的に、項目ごとにご返答をお願いいたします。
 本状が届いてから、十日以内にご返事をいただければ幸いです。
草々


(筆者の論評)宮内庁に対するものと同様、内容の重複も多く、答えようのない質問ばかりである。どうしても陛下の御言葉を憲法違反にしたいらしい。

〇毎日新聞社の回答

【直言極言】毎日新聞からの回答~戦後レジームの反動の嵐に抗して[桜H29/6/23]


番組内フリップより

「頑張れ日本!全国行動委員会」幹事長
「朝日新聞二万五千人集団訴訟原告団」事務局長
株式会社日本文化チャンネル桜 代表取締役社長
水島 総 様
                           2017年6月22日
                           毎日新聞社社長室広報担当

 6月10日付でいただきました天皇陛下に関する記事(5月21付朝刊1面)への質問についてお答えします。
 記事は、国民とともに新しい象徴天皇のあり方を考えるという趣旨で掲載しました。取材の詳細は明らかにできませんが、十分な取材に基づいております。国民統合の象徴である天皇陛下が、象徴としてのあり方や退位についてどのような思いをお持ちでいらっしゃるかをできる限り国民に伝えることは、新聞の大切な指名であると考えています。
 毎日新聞は天皇陛下が昨年8月、国民向けのビデオメッセージで表明されたお気持ちを尊重し、国民全体で議論を深めたいとの思いで報道してきました。ご参考までに昨年8月9日付社説「陛下のお気持ち 前向きに受け止めたい」と同10月16日付社説「象徴天皇『国民と共に』あってこそ」のコピーを添付いたします。

 今後も皇室と国民の望ましいあり方を考えながら、真摯に皇室報道を続けてまいります。


  ●●●●●●●●

 今回の件で、毎日新聞の報道姿勢に関して水島社長と三輪氏が所謂西山事件を例に挙げています。西山事件とは沖縄密約事件とも外務省機密漏洩事件とも呼ばれる、1971年の沖縄返還協定において、アメリカと結ばれたと言われる密約に関して、それを漏洩した外務省職員とそれを知った毎日新聞記者が国会議員に漏らし、国家公務員法違反に問われた事件です。

外務省秘密漏洩事件 上告審判決

 憲法を学ぶものなら誰もが知っている有名な事件で、取材の自由が必ずしも無制限に保障されるものではないことの判例とされているのですが、この事件を持ち出して、今回の件を非難するのは不適切です。この事件で毎日新聞の記者が罪に問われたのは教唆の罪、「被告人の取材行為は、その手段・方法において法秩序全体の精神に照らし社会観念上、到底是認することのできない不相当なものであるから、正当な取材活動の範囲を逸脱しているもの」(リンク先判決文より)と見なされたからです。今回の毎日新聞のスクープで宮内庁関係者から情報を引き出すために何か不適切な行為をしたという話は聞こえてきません。今回の件を西山事件に結び付けるのは悪質な印象操作だと思われても仕方がないと思います。

天皇陛下の憲法違反について

 もし今回のスクープが事実であれば、天皇陛下は憲法第4条に違反しているというのがチャンネル桜の言い分です。

日本国憲法第4条第1項
天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。

 彼らはそもそも8月8日の陛下の御言葉自体が憲法違反という立場です。彼らの言い分と、それがおかしいことは以前こちらのブログでも指摘しています。

チャンネル桜の皇室報道㊤~加瀬英明氏の発言を桜の公式見解と見なします

チャンネル桜の皇室報道㊦~支持者にこそ問う!水島社長は無知な愛国者か確信犯か

 そもそも8月8日の陛下の御言葉は、当然のことですが、皇太子殿下、秋篠宮殿下のみならず、政府とも話をした上で、出来る限り憲法違反にならないようにという配慮のもとなされたものであることが今では明らかになっています。

【1月8日配信】江崎道朗のネットブリーフィング「天皇陛下のご譲位は国政にあたるから憲法違反なのか」小野義典【チャンネルくらら】

 譲位が国政にあたり憲法違反とされかねないというのも内閣法制局の勝手な見解で、それを跳ね返せない政府に問題があるのですが、現在これも変わりつつあります。

 元内閣法制局長官阪田雅裕氏も「陛下のお気持ちに沿った法整備がなされるべき」であり、「今回のお言葉を理由に政府が法案を提出しても憲法上問題はない」とインタビューで答えているそうです。原本が手に入らなかったのですが、こちらは先日感想を書いた「日本一優しい天皇の講座」でより詳しく書かれていますので、是非そちらを手に取って読んでいただきたいです。

倉山満 日本一やさしい天皇の講座 感想

 そして元法制局長官の発言だけではなく、今回の譲位に関する特例法で陛下のお気持ちを国民が理解した上で整備されたことが明記されました。

天皇の退位等に関する皇室典範特例法について

 与野党の協議で、陛下の御言葉で法整備されることが違憲ではないと確認され、現在それは無事衆参で可決された。「天皇ロボット説」は覆されたのです。ここに至ってなぜここまで声高に「天皇の憲法違反」を強調する必要があるでしょうか。チャンネル桜の、少なくとも水島社長においては、陛下のお言葉の後、有識者やその他の様々な言論人が今回の御譲位について考え、議論してきたことなど全く耳にも入れずにひたすら陛下を貶めたいようにしか見えません。先日の動画でもとうとうと自分の思いを語っていましたが(42:30頃から)、未だに8月8日の陛下のお言葉を「人間宣言」呼ばわりする始末です。そして、詔について勉強したと自慢げにいつも語っている自称皇室ジャーナリストの高清水氏がなぜそのことについて何も言わないのか不思議でなりません。

【Front Japan 桜】テロ等準備罪成立 / 米国の北朝鮮攻撃がなければ… ~野口裕之 / 女性宮家の危険[桜H29/6/15]


 今回の件では今までのチャンネル桜や水島社長がやってきたことを情報として落とすのを中心にして論評は最低限にしました。ただ、我が国を愛する人たちにとって、天皇をロボットにしておくのがいいのか、それとも違うのか。そして、水島社長がやっていることの意味をよく考えて欲しいと思います。

 そして万が一、この件で誰かが罪に問われるようなことになったとき、誰が一番悲しむことになるのか。それを是非考えて頂きたいです。
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テーマ : 保守主義
ジャンル : 政治・経済

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富山市在住。夫と息子、猫2匹と暮らす会社員。

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