成果主義とはなんだったのか

 
 昨日、UPした「高学歴社員が組織を滅ぼす」の中で「成果主義」について言及している箇所があります。昨日の感想では触れなかったのですが、今回その件について書いてみようと思います。感想でも考察でもなく私の体験談になりますので、後半愚痴が入りますw

 私が大学を卒業したのはもうバブルもはじけていたころ、とはいうものの、それは私が入ったその業界には及んでおらず、普段はそこに就職しないような優秀な社員を確保しようという思惑で、私の同期には大量に四大卒の社員が入社しました。出身大学を聞くと「なんでその大学卒業したのにこの会社に?」という人もたくさんいたものです。

 当時は普通に勤務年数と役職手当により給与が上がるというシステムでした。これが次第にこの業界にも不況の波が押し寄せてくると、突然、社員に等級を付けて、それによって給与額を決めるといういわゆる「成果主義」に変更になりました。

 新入社員は1等級、チーフ・店長クラスになるには4等級以上必要。私は3等級でした。
 この等級をつけるために、接客、販売管理など細かい項目の5段階のチェックシートを当人、店長が付けます。この5段階評価、3でほぼできる、4で完璧にできるなのです。自分の評価で4を付けることはなかなか難しいですよね。仮につけたとしても店長との面談で押し合いへし合いがあります。そもそも4で完璧だったら5は何だと。要は店長クラスになれば4等級に上がれるけど、他は3等級まででそれ以上は給料は上げないよ、という方便です。

 さらに、過酷な販売ノルマを設定。勤務時間に売りにいけず、毎年7割は同じ商品なので自分で買い取るしかないようなセールを始め、それでボーナスはほぼ吸い上げられる(ボーナスがほとんどないこともありましたが)。後になると、女性は夜勤はなし、男性は夜勤があるけどその分の給与は上乗せというシステムだったのが、女性も夜勤をしなければならない。月4回以上夜勤をすれば、給与据え置き、そうでなければ給与引き下げという給与を引き下げるための制度が新たにでき、結果的に優秀な社員から辞めていくので、現場はさらに追い詰められるというひどい状態に。

 確かに、仕事が出来ればその分給与が上がる、というのは一見理にかなっています。しかし、どう頑張っても上げることが無理な評価や、達成しても何かもらえるわけでもないノルマ、入社時にはやらせないと言っていた女性に対する夜勤、それで給与を下げられることは理不尽としか思えませんでした。それで特にある店舗で優秀な社員が一度に大量に辞めたことに対して、そこの責任者が責めを負ったという話は聞こえてきませんでした。

 私は、当時子供もまだ小さく、夫も毎日遅くまで仕事をしていたので、夜勤をすることは無理でした。それどころか、辞めさせられることはないのですが、仕事が過酷なため、子供が生まれた女性社員がそのまま社員の待遇で残ることがほとんどありませんでした。どうせやめられないだろうと高をくくっていたのかあるお方(前述した大量に退社した人が出たエリアの責任者)から、ボーナスをもらった時の面談で「旦那の給料が少ないから働いているんだろう。家庭のために会社を犠牲にするな」という大変ありがたいお言葉をいただき、「この会社のために家族を犠牲に出来ない」という結論に至って、退社いたしました。

 今の会社は派遣されて勤めていたのですが、「ぜひ社員になってほしい。パートで働くと派遣より給与が安くなるから、もし時間給で働きたいのなら派遣のままで契約延長するよ」と誠にもったいないお言葉をいただいたので、こちらで正社員として働くことにしました。前の会社で働いていた時より、給与は安いですが、子供のいる私が急用で休むようなことがあっても理解のある対応をしていただいているために本当に感謝しています。

 ちなみに私に暴言を吐いた方ですが、会社での権力争いに負けて退社されたそうです。心をこめて「ざまあみろ」と言わせていただきます。
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yumi

Author:yumi
富山市在住。夫と息子、猫2匹と暮らす会社員。

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